前回、「15年分のブログをもとに書籍を作ってみた」というお話をしましたが、今回はその具体的な方法についてご紹介します。膨大な量のブログ記事を一つのストーリーとしてまとめるには、AIの力を借りるのが非常に効果的でした。この方法を使ったおかげで、わずか数日で書籍の原稿が完成し、自分が積み上げてきた文章が再生されるような不思議な楽しさも味わえました。方法は意外とシンプルで、特に大量のブログ記事を持つ方にはおすすめです。
「ただ、それを見つめる。」
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ステップ1:テーマの選定と記事の収集
まず最初に、書籍にしたいテーマを決め、それに合った記事を集めます。特定のトピックやシリーズに関連する記事を見直し、どの内容が書籍化に適しているかを判断します。私の場合、過去のサンプルムービー紹介や地方観光の記事も含まれていたため、テーマに合わせてタグで絞り込み、書籍化に適した記事をピックアップしました。
ステップ2:テキストデータの整理
次に、選んだ記事のテキストをGoogleドキュメントにコピペして整理します。この段階で重複部分や不要な表現を削除し、必要に応じて文章を整えます。この整理作業は、AIにスムーズに文章生成をさせるために欠かせません。原稿に使う情報がすっきりと整理されることで、後の作業が大幅に効率化されます。
ステップ3:AIによる文章生成
整理したテキストデータを、AIツール(今回はChatGPT)に入力し、書籍の原稿を生成しました。AIには具体的なプロンプトを使い、自分の意図やスタイルが反映されるように指示します。例えば「このテキストをもとに15,000文字程度の書籍原稿を書いてください」といった指示です。大量の文章を一度にまとめるのは難しいため、章ごとに内容を分けてAIに読み込ませることで、まとまりのある原稿に仕上げることができました。
ステップ4:タイトルの決定と校正
AIが生成した文章からタイトル案を考え、または自分でもアイデアを出してみます。その後、Googleドキュメントに原稿を貼り付けて校正作業を行います。この段階では、文法や表現のチェック、不自然な部分の修正を加え、スピーディーに整えていきます。AIでの生成に頼りつつも、細かな修正は人間の目で行うことで、自然で読みやすい文章が仕上がります。
ステップ5:ブックカバーの作成
ブックカバーもAIで作成しました。文章の内容に合ったイメージをプロンプトで指示し、複数のパターンから選択。タイトル文字のデザインなどは自分で調整しましたが、AIが生成したビジュアルが良い参考になり、スムーズに作成することができました。
こういった手順を踏むことで、短期間で読み応えのある「本」が完成します。AIを活用することで膨大な情報の中から一定の方向性を持った内容を引き出せるため、効率的かつ効果的です。もちろん、最終的な校正や調整には人の手が必要ですが、AIを使うことで書籍化にかかる労力を大幅に削減できました。
もしご自身のWEBサイトに豊富なブログ記事のストックがあるなら、AIを使って一冊にまとめてみるのも面白い試みかもしれません。こうした書籍ができることで、企業や個人のブランディングにも役立つでしょう。
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