最近、アメリカを中心に「リアルさ」を大事にした映像がすごく求められているように感じます。
Netflixのドキュメンタリーなんかを見ていても、派手な演出よりも、インタビューや現場の空気感をそのまま伝えるような作品が人気を集めています。
たとえば『アメリカン・ファクトリー』や『ソーシャル・ジレンマ』などは、作り込んだ物語ではなく、人々の本音や葛藤を映し出したからこそ、多くの人に支持されたんだと思います。視聴者のコメントを見ても「嘘がないから心に響く」とか「自分もその場にいる気持ちになる」といった反応が多いんです。
企業PRでも「リアル」が強い
面白いのは、こうしたリアル志向が企業のPR映像でも効果を発揮していること。
社員やお客さんの素直な声を伝えるだけで、ブランドの信頼感がぐっと増すんですよね。
演出されたCMよりも、ちょっとしたドキュメンタリータッチの映像のほうが「この会社は誠実そうだな」と感じてもらえる。結果的にSNSでシェアされたり、商品への好感度が上がったりする。数字よりも何より、視聴者の共感を呼びやすいんだと思います。
なぜ「リアル」が響くのか?
今は情報があふれすぎていて、きれいに整った宣伝よりも「その人のリアルな姿」を見たい、という欲求が強くなっているのだと思います。
作り込んだものよりも、ちょっと不器用でも「本音」が見える映像の方が心に残る。そういう空気がアメリカでは特に広がっているようです。
これからの流れ
こうした動きは一時的なブームではなく、今後も続いていくはずです。
むしろ「リアルに見せる」ことが当たり前になっていく。
GRAIN.MOVとしても、作品性は大切にしつつ、企業や人の「本当の姿」をどう映すかにもっと注力していきたいなと感じています。
映像ってやっぱり“人”を映すもの。リアルをどう切り取るか——それがこれからさらに大事になってくるんじゃないでしょうか。
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